2008年 12月 18日
本郷短歌会も三年目に突入。
今回は題詠に詞書を付けるという新しい試み。 題詠 愉しさうに庭の手入れをしたるひと あか・しつぽ・はなこ・ちびまる・みみの墓母を囲みて楽団のごと 自由詠 雑踏に壁画おし寄せ雪よりも白き骨舞うクリスマスイヴ ちなみに母は健在です。猫たちの名前は実在のものです。 それから自由詠、これこそ詞書をつけた方が良いとのご意見も頂きました。 付けるとしたらこんな感じかな 「巨大壁画現れし街」 ------ ダイエット中だけど忘年会ということもあって、 というか当たり前のように二次会にも参加。 その席で席題句会。 骨:白骨が着膨れてゐる自宅かな 刺:大寒の母の刺繍の観世音 「刺」の作句に時間がかかってひんしゅくを買うことに。 苦し紛れに出したら翼さんから好評価。 #
by npapapapa
| 2008-12-18 22:16
| 句会
2008年 12月 14日
例によって更新が滞っておりました。
今回も 週刊俳句 に寄稿させて頂きました。 ご笑覧下さいませ♪ お、華子さんやヰコマくんの俳句が載ってる。 紗希さんの内容に呼応して猿丸さんの俳句が載ってるあたりもすばやい。 仁平勝さんの句はとても楽しい。 ん〜面白い。 #
by npapapapa
| 2008-12-14 10:45
| その他
2008年 11月 02日
引き続き「未青年」より
奴隷絵図 胎壁に胎児のわれは唇(くち)をつけ母の血吸ひしと渇きて思ふ 若き母夢みしわれの朝ふかく李朝の壺に揺るる藤の房 喉しぼる鎖を父へ巻く力もつと知りたる朝はやすけし 火祭りの輪を抜けきたる青年は霊を吐きしか死顔をもてり 鬼ごつこの鬼の子の父を愛しゐて追はれゆく花壇の血のいろの花 雪炎 灰いろの霧の餌食となる夜を影より淡く人はさまよふ 火の罠をつくるライトの中に立ち青年狂ほしく楽を指揮する 膝つきて散らばる硝子ひろはむか酔漢の過失美しければ 他人を抱きし腕を河面にひたすとき緋いろの月のにじむ水照り 雪やまず窓に氷花の青白き夕べ着ぶくれて母は華やぐ みひらきて凍れる夜気を吸ひおれば眼は氷穴のごとき深淵 弟子 石膏のつめたき筒をぬくめゆく若く愛されやすき両脚 武骨なる男の斧にひきさかれ生木は琥珀の樹液を噴けり 火柱像 蒼き尾をみづから焼きて流れたる星の夜更けも匕首を研ぐ 電飾のけむれる街をさまよへり無垢なる日々の記憶は消えよ 「匕首」は「あいくち」と読んで短剣のことらしい。 #
by npapapapa
| 2008-11-02 22:19
| 鑑賞
2008年 10月 29日
Amazon で 現代短歌大系9 寺山修司・春日井健 石川不二子・佐佐木幸綱 を購入。 これはどう考えても いい買い物したでしょう♪ 早速、春日井健「未青年」を鑑賞。 緑素粒 太陽の斬首ののちの静もりか没(お)ちし日輪がのこすむらさき 空の美貌を怖れて泣きし幼児期より泡立つ声のしたたるわたし 縁どられし中に気ままに火に裂かるぎんなんは青き奈落の実なり 泥汗をグラウンドの砂にこぼしつつ泣けり頬打つまで汝は愛す 青嵐はげしく吹きて君を待つ木原に花の処刑はやまず だれか巨木に彫りし全裸の青年を巻きしめて蔦の蔓は伸びたり 海鳴りのごとく愛すと書きしかばこころに描く怒濤は赤き 水母季 兄よいかなる神との寒き婚姻を得しや地上は雪重く降る 積まれゐる貝殻の悪臭を背にしてなさけなきまでわが身は清し 白猫の眼にうつされし灯が揺れて父の胸奥(むなど)にねむる軍港 舌根が塩に傷つく沖にまで泳ぐともわれはけだものくさく 2につづく...多分。 #
by npapapapa
| 2008-10-29 20:52
| 鑑賞
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